平成最後の夏。わたしは会社を辞めた。
平成最後の夏。
新卒から5年間働いた会社を辞めた。
売上が達していない事や接客業でお客様の引き渡しや後輩が育ってないとの理由で1年交渉してやっと辞めれた。
念願の退職!!!!!!
最高である。
と、人生ではじめての空白の時間を味わうことになる。言い方を変えれば初ニートである。
朝は7時出勤。夜は23時帰宅
週休2日であったが、激務だった。
営業中はご飯の時間もとれないくらい、パンパンに詰まった予約にあくせくしながら、大切なお客様に接客、技術と人当たりの良さが売りだったので喜んでもらう為にあれだこれだ思考錯誤しながら仕事に取り組んでいた。
そして営業がおわれば、必ずミーティングやら後輩の指導にあたる。
まだまだ経験の浅い後輩に指導すると3時間はかかってしまう。時計を見れば22時すぎ。。。慣れとは怖いもので、身体はこんな状態でも朝、ちゃんと眼が覚める。
遅くなってすみませんという後輩に
「成長する為なら仕方ないから気にしないで」と半分本音、半分嘘。見栄を張るわたし。
本当はもう少し早く終わってくれたらどんなに嬉しいか。それはその子が先輩になったら身に染みて感じるだろうなと思いつつ。
こんなに遅くても残業代なんてのは出ない。
ブラック企業さまさまである。
みんなの口癖は、この業界にしては良い方だよ。休みもあるし、給料もいいし。だった。
そんな言葉にかどわかされ、判断を失うものがたくさんいただろうなと今なら思う。わたしだって後輩や他の知人にそう話さようになっていた。井の中の蛙状態というかなんというか。
23時に帰宅して、やることなんてできるわけがなかった。やることやってたらもう明日の今日。そして朝。風呂に入ってとっとねるのが大半である。
けどわたしは、自分の時間が1、2時間ほしくてすぐには寝ない。睡眠時間を割いてもその時間がないと、自分が自分じゃなくなる、リラックスタイムというのだろうか。ボーッとしてる時間とYouTube見てる時間が最高に楽しかった。
睡眠は平均5時間くらいだった。
そんなサイクルから抜け出せず、
仕事を楽しむ気持ち、自分の時間が欲しい気持ち、辞めたい気持ちとごちゃごちゃになっていく。